ゲーム

水は待っていた
光を浴びて踊る子どもたちを

砂と風の匂いのする
熱量の塊を

欲望をむき出しにした瞬間から
街から放擲された

そして今ここにいるのだった

深い深い穴の底で
満ち足りた笑みを浮かべ

目を突き刺すような
白い旗だけを見つめる

揺れ続ける世界の中の
唯一の不動点

(例えば地球が回っていようとも
この渇きだけは変わらない)

移りゆく湖を追いかけて
ようやくたどり着いた場所
 
陳腐な救世主に祈りを捧げ
引き金を引いた

さぁ、次のゲームを始めよう!