2019-01-01から1年間の記事一覧

忘れられていた日記帳

その日記帳は、クローゼットの中にひっそりと置き忘れていた。いったいいつから?懐かしさに駆られてページをめくると、紫色のインク。 確かにこのノートに、わたしは日士をしたためていたのだ。 懐かしい匂いと確かに自分のものである筆跡に、間違いはない…

トラウマ

繰り返す 何度も何度も 夢の中でも 現実でも 泣け叫びながら 怒りと悲しみを解き放つ 平気なんかじゃなかった 笑えるわけなかった あの時ざくりと切られた傷口から 今も赤黒い血が流れ出している やめて とめて 嘘 嘘 嘘 どうして どうしてわたしなの 理由な…

裏切り

遂行はしない 君の意向はきかない 心臓を握りつぶす 黄身が微笑むまで さようなら こんにちは いつも相手に伝わるように、なんてことばかり考えてたら、いつの間にか、何を言いたいのかすらわすれてしまった。 バイバイ またいつか 君のことはどうでもいい …

理由のなさが僕を苦しめる

理由なんてない それが僕を苦しめる 完全に完全にランダム 純粋に偶然 それが差能を苦しめる 理解できれば受け入れることだってもっと可能 でも 全くの理由もないことを受け入れることは人間には難しい だから自分で自分なりの理由を考えて それが正しいとし…

切れた糸

君は何故 あの糸を たらしたのか きっと理由はない 君は何故 あの糸を ひいたのか きっと意味などはない 君は何故 あの糸を 切ったのか (ぷつん) きっとそこには 何もない 君の気まぐれ

無限

木々は揺らめき 優しげに誘いの手を伸ばしてる ここにいるよ。。。 おいで。。。 木の葉は陽の光を受け 輝き、震えながら 妖艶なダンスを踊っている 見て。。。 私たちを見て。。。 石ころと落ち葉は 土の上に複雑な模様を作り出す。 どこまでも続く完璧な色…

真っ黒な心

あの日、 西日に照らされて よく見えなかった君のシルエット あの時、 絞り出すように 囁かれた言葉 が ずっと 頭の中にこびりついて あの日の太陽に焼かれて 焦げついて 消えそうに ない 砂と汗と潮風 息と水と熱気