いくらでも吸い込む 空っぽな心
君の言葉 君の笑い声
君が好きな歌 君が好きな詩
スマホの中に探す 君の気配を
KindleとSpotifyの中に 君の痕跡がないかと
いくらでも吸い込む 空っぽな心
君の言葉 君の笑い声
君が好きな歌 君が好きな詩
スマホの中に探す 君の気配を
KindleとSpotifyの中に 君の痕跡がないかと
のんきなメロディ たのしげな言葉
あのこと僕だけの世界 歌い上げよう
宝島への地図を握りしめて
パンデミックも 住宅ローンもカンケーない
未来が見えない不安も もう何ヶ月も満たされてない不満も
全部、全部カンケーない
目を閉じればそこは 夢の半島
その頃私は空の深さを表す術を持たなかった
ただ口を開け、空を見上げるだけで、 それが何色なのか見当もつかなかった
それはそれで幸せな時間だった
すれ違った誰かが 囁くように教えてくれた
青と蒼と灰色と混じり合った薄い色
今ならわかる 君が私を永遠に変えてしまったと
今では何を見てもその色だけが 強く目に飛び込んでくる
君はもういないのに 世界に残るその色のすべてが 君がいないことを全力で教えてくれる
私はありったけの絵の具を絞り出して 心の空白を塗りたくる
求められたい 認められたい 褒められたい
尊敬されたい 欲望されたい 憧れられたい
もっと もっともっと
君の心に食いこみたい
その日記帳は、クローゼットの中にひっそりと置き忘れていた。いったいいつから?懐かしさに駆られてページをめくると、紫色のインク。
確かにこのノートに、わたしは日士をしたためていたのだ。
懐かしい匂いと確かに自分のものである筆跡に、間違いはない。
しかし、そこに書かれていることには、ひとつも覚えがない。
こんなことをしたのだろうか?
こんなことを考えていたのか?
これを書いたのは本当にわたしなのだろうか?
急いで最後のページに行くと、そこには…赤いインクで殴り書きのようにあった。
全てを忘れるために、今から薬を飲みます。サヨウナラ
繰り返す
何度も何度も
夢の中でも
現実でも
泣け叫びながら
怒りと悲しみを解き放つ
平気なんかじゃなかった
笑えるわけなかった
あの時ざくりと切られた傷口から
今も赤黒い血が流れ出している
やめて
とめて
嘘
嘘
嘘
どうして
どうしてわたしなの
理由なんてない
ただそのタイミングで
そこにいあわせてしまっただけ
あの日死んでしまった
私の心
まだ生きているように見える
私の体
でも、いったいなんのために?
遂行はしない
君の意向はきかない
心臓を握りつぶす
黄身が微笑むまで
さようなら
こんにちは
いつも相手に伝わるように、なんてことばかり考えてたら、いつの間にか、何を言いたいのかすらわすれてしまった。
バイバイ
またいつか
君のことはどうでもいい
ここまで利用されるのならば
きみのことも利用してしまおう
どこかへ行ってしまえ